社交ダンスは今とても人気が高いですけれども、この人気の背景には映画の影響力を上げることが出来ます。実際にどういう映画があるのかというと、まず思いつくのは役所広司さんが主演したShall We Dance?がありますよね。この映画はリチャード・ギアが主役でリメークされました。Shall We Dance?以外には、ダンシング・ヒーロー(1992年)、ダンス・ウィズ・ミー(1998年)、レッスン(2006年)などがあり、これをチェックするだけでも、社交ダンスという素材そのものが映画の題材になるということがわかりますよね。

世界的に評価が高い日本のアニメーション

一方で映画関係では、日本発の文化として世界的な影響力があるアニメーションに社交ダンスを題材としたものはあるのでしょうか。日本のアニメーションは、キャラクターがしっかり作り込められていますし、コンテンツもレベルが極めて高いので、世界的に大変人気があります。実際にヨーロッパのイギリスやフランスではよくジャパンフェスティバルが開催されますが、必ず呼び物としてアニメーションの企画を実施していますね。ジャパンフェスティバルなどでアニメーションの企画をすると、その国のアニメーションのファンが様々なコスプレを楽しんでいる様子が見受けられるほど、日本のアニメーションはとても人気があります。

ボールルームへようこそ

それでは社交ダンスを題材にしたアニメーションにはどういう物があるのかというと、「ボールルームへようこそ」があります。「ボールルームへようこそ」とはどういう作品かというと、竹内友による日本の漫画作品で社交ダンス(競技ダンス)をテーマに描かれた作品です。

ボールルームへようこそのあらすじ

もう少し作品の内容についてお話をしますと、主人公である中学生・富士田多々良は、将来の夢もなくひびダラダラと無為に過ごしているよくいる中学生でした。そんな富士田多々良が、不良に絡まれているところをたまたまプロダンサー。仙石要に助けられ、ここで社交ダンスとの接点ができます。仙石とであった多々良は、「何か一つでいい、好きだと言えるものがあれば」と思い、今の自分を変えるため社交ダンスの世界へ飛び込み、仙石からダンスの指導を受けることになります。そのダンススクールに入ると、自分と同じような将来の夢もなくダラダラいきていると持っていた同級生・花岡雫が、そこでダンスを学でいたことを知ります。その花岡はなんとアマチュアランキング一位のダンサーであり、プロダンサーを目指す情熱を持っていることを知り、大いに刺激を受けます。そして、そのダンススクールのスタッフの環に渡されたビデオを見たことで社交ダンスの魅力に取り憑かれ、紆余曲折を経て仙石に弟子入りをすることになります。多々良が社交ダンスの練習をしているときに、花岡雫がそのパートナー、兵藤清春の凄まじいダンスを見せられたことで社交ダンスの世界にさらに引き込まれていき、ふとしたハプニングで清春の替え玉として雫と踊ることになった多々良は、それを切っ掛けに秘めたる才能を開花させていくことになる。以上が「ボールルームへようこそ」の簡単なあらすじとなります。

ボールルームへようこその人気の高さ

「ボールルームへようこそ」は、登場人物が魅力的であるということと、ストーリー展開が秀逸なこともあり、多くのファンをハートをわしづかみしただけでなく、その人気を相まってほかの作品などとコラボレーションを見受けられます。例えば公益社団法人日本ダンススポーツ連盟では、2017年6月25日から7月1日、渋谷スクランブル交差点の街頭ビジョンにて日本ダンススポーツ連盟(JDSF)×TVアニメ『ボールルームへようこそ』コラボCM動画を放送しました。また、Android・iOS向けに配信されているアプリゲーム「あんさんぶるスターズ!」では、こちらも期間限定で(2017年8月14日から31日まで)富士田多々良、兵藤清春、赤城賀寿が登場しています。この際は、このゲームを遊ぶと多々良などのキャラクターカードが貰えるなど、ゲームの販促になるほど人気を博しています。